5月の伝道月間のテーマは、「航海」です。人生を航海に例えたり、教会のシンボルが船になったりするのは、砂漠の遊牧民の中から生まれたキリスト教にとっては、かなり後の時代となりますが(この砂漠の民はよほど海が恐ろしかったらしく、世界の終末を語るヨハネの黙示録第20章の終わりで早々と海は消えます。「パラダイス」というと南太平洋の島のようなイメージを抱きがちな私たちには実に意外なことですが…)、それでも旧約にも新約にもわずかながら「航海」の物語が残されています。
荻窪教会の属する西東京教区は中野から奥多摩に伸びる細長い地域ですが、現在のところ人口は東側が多いのですが、中野、杉並といった「区」の地域の人口はせいぜいのところ横ばい、場合によっては減り始めています。西高東低なのです。ところが教会数はかつてのままで西側が少なく、西側に新たな教会を「開拓」していかなければと祈り続けてきました。現在、私たちの荻窪教会が祈りに覚え、支援し続けるこうした「開拓教会(伝道所)」は「立川からしだね伝道所」(立川駅北側)と「八王子ベテル伝道所」の2つです。2017年度の春の伝道礼拝は「立川からしだね伝道所」の道家紀一牧師に、秋の伝道礼拝は「八王子ベテル伝道所」の千原創牧師をお呼びします。
道家紀一牧師は日本基督教団の「総務幹事・総幹事事務取扱」という役職を担いながら多忙な日々の中で、西東京教区が進めている「立川からしだね伝道所」の「開拓伝道」を続けておられます。伝道所の大変な「航海」を心に刻みながら、その航路を支えて下さっている主イエス・キリストと神の働きを伝える聖書のメッセージと向かい合います。
混迷するこの時代の嵐の「航海」のただ中で、私たちが「共におられる神」に気づいているのか?聖書の語る言葉に耳を傾け、立ちどまって考えてみませんか。
5月14日(日) 伝道礼拝 午前10時30分~
「迷走船の行方」 荻窪教会牧師 小海(こかい) 基(もとい)
東北学院大学キリスト教学科、東京神学大学大学院修了、当荻窪教会牧師に就任。1989年~1991年イーデン神学校留学。農村伝道神学校講師。小諸いずみ会「いのちの家LETS」理事長。『こどもさんびか』の作曲、『讃美歌21』編集、著書に『聖餐 イエスのいのちを生きる』(新教出版社 共著)、『牧師とは何か』(日本キリスト教団出版局 共著)などがある。
5月21日(日) 伝道礼拝 午前10時30分~
「この船は沈まない」
立川からしだね伝道所牧師 道家(どうけ) 紀一(のりかず)
1960年名古屋市に生れる。1989年東京神学大学を卒業、四国教区小松島教会、西東京教区井草教会に仕えた後、2014年から教団事務局総務幹事に就任、併せて、立川からしだね伝道所の主任牧師(兼務)を務め、現在に至る。
5月28日(日) 伝道礼拝 午前10時30分~
「たとえ船は沈んでも」
荻窪教会副牧師 龍(りゅう)口(ぐち) 奈(な)里子(りこ)
関西学院大学大学院修了後、塚口教会担任教師。
1985年~ 東京女子大学キリスト教センター宗教主事。1993年~ 当荻窪教会副牧師。